にほんごで話そっ! 〜カタカナ語への逆襲〜

オーソライズ、タブレット、スマート家電etc. イミワカンナイネ。ここはIT営業マンのブログです。薄っぺらい横文字に違和感を感じている皆さんへお届けするブログです。

ランキング ⇒ なし(強いて言えば 番付)

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意味:)順位や等級をつけること。また、その序列。(gooより)

 

代わる言葉がない

ランキングというカタカナ語に変わる大和言葉が見つかりませんでした。

番付や格付がそれに近いと思いますが、一緒ではないんです。

 

ランキングは個、番付は複

何故一緒ではないかと言う事をご説明したいと思います。

 

ランキングはNo.1,2,3・・・と全ての一つ(曲名や名前や製品名)に上下が明確に記載されます。

まさに欧米文化、個の世界、YESとNOの世界、所謂(いわゆる)二元論の世界です。
あなたと私は違う、だからあなたか私がどちらかが優れていて、どちらかが劣っている。
それをキッチリカッチリ明らかにしなければ居ても立ってもいられない、という世界の言葉です。

 

次に番付はもともと相撲の世界で生まれた大和言葉です。
正式には番付表と呼び、お相撲さんの順位表を意味していました。
さて、ここで思い出してみてください。
お相撲さんの順位って、全てが唯一つの順位になっていましたっけ?
そうです、相撲の順位は上から横綱大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下、・・・となっており、一番上の横綱でさえ東と西で二人いても良いのです。
逆に、横綱は不在でも(誰もいなくても)良いそうです。

 

ランキングでNo.1はいません、No.2は○○です、なんてあり得ませんよね。

 

大和言葉の好い加減

このように大和言葉は結構いい加減です。

正確には日本の永い歴史の結果、言葉で明確に分ける必要がなくなったと推察しています。
所謂(いわゆる)、それくらい分かるよね、の文化ですね。
そのため日本人が何故優柔不断なのか、YESとNOがはっきり言えない、と言った事が起こります。

なので、このいい加減で好い加減な大和言葉には、唯一を明らかにする言葉がないみたいです。

ランキングはランキングと声高らかに言いましょう。

こんなふうに私も、好い加減です。

 

大和琴