にほんごで話そっ! 〜カタカナ語への逆襲〜

オーソライズ、タブレット、スマート家電etc. イミワカンナイネ。ここはIT営業マンのブログです。薄っぺらい横文字に違和感を感じている皆さんへお届けするブログです。

ソリューション ⇒ 解決手段

 

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意味:)業務上の問題点や課題を解決するための手段。(gooより)

私の経験上、申し上げます。
ソリューションというカタカナ語を提案書に使ってくる営業人には、用心しましょう。


例えば、提案書の1ページ目に
「弊社のソリューションによって貴社の業務を効率化し、最適なイノベーションを実現します。」
「貴社のニーズに合った最新のクラウドソリューションをご提供致します。」
なんて書いてあったら、十分に注意が必要です。


相手が分かる言葉を使う

業界を問わず、提案書の大原則は「誰が見ても理解できる」と教わりました。
とりわけIT業界においては、カタカナ語が多い分、それが顕著でなくてはなりません。
何故なら、最終決裁者(主に社長や役員)はIT専門用語を理解する程暇ではありません。
結局カタカナ語で彩られた提案書は、社内の起案者によって大幅な書き換えが必要となってしまいます。
できる営業人なら、そのまま決裁者に提示しても理解頂ける提案書に工夫すべきですよね。

解決手段が重要

大事なのは中身。

ただその中身がとても素晴らしい内容だからと言って、相手に伝わらなければ猫に小判です。

中身を分かってもらう為に、まずは外見を及第点まで持っていく。

提案書にとっての外見の一つは「言葉」でしょう。

生意気言いますが、相手の分からない言葉を多用する営業人は改めたほうが良いです。

過去ダメダメ営業人の私がそうだったように。

 

大和琴

 

アルバイト ⇒ 時間裁量社員

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意味:)本業や学業のかたわら、収入を得るための仕事をすること。(gooより)

Aくん「またバイトの面接落ちたw」
Bくん「おめwこれで次のキャンペーンも参加できるね」
Aくん「そだな、よし、またザコ敵かってコイン稼ぎじゃあー!」
Cくん「ニート最高!」

 

英語以外のカタカナ語

初めて知りました。アルバイトは英語ではなくドイツ語なんですね。

意味は労働だそうで、そこに非正規とか裁量時間とかの概念はありません。
調べてみると明治時代に学生の隠語で使われていたとかありますが、ソースが確かではないので発言は控えます。
カタカナ語の面白さであり不確かさでもありますが、本来の意味と違うことが結構ありますね。

 

軽い言葉、重い言葉

カタカナ語の性質上、受け手は軽く受け取ります。
なのでアルバイトの方が軽んじられているという見立ても出来ます。
もし仮に時間裁量社員と呼んで見たら、正社員からの不当な威圧は避けられると思います。
なんたって社員がつきますから同格、とはいかないにせよ同種扱いにはなるでしょう。
でもアルバイトだと、非人扱いされることも残念ながらありますよね。
学生アルバイト時代、休日に「今日急に一人足りなくなったから来てよ」という社員からの残念な電話は今も耳に残っています。
予定あるっちゅーねん。


言葉を変えれば

根本も変わる!と言いたいですが、それは欲張りですね。
でもでも、昔の偉人はこんなことも言っています。
言葉が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

イリアム・ジェームス(アメリカの心理学者)

案外、言葉から替えてみるのも、早道かもしれませんよ!?

 

大和琴

 

スマート ⇒ 無駄のない

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意味:)すらりとして格好がよいさま。洗練されているさま。ハイテクであるさま。(gooより)

 

スマートフォンの流行で日常目にするようになったこの言葉。

一昔前なら「人」につく言葉だったのに、いつの間にか「物」につくようになりました。 

 

スマートって?

スマートってカタカナ語が持つ「なんか格好いい感じ」の筆頭のような言葉だと思います。

日本語の置き換えを考えた時、「最適化」や「気の利く」、「明晰」など色々思い浮かびました。

 

スマート家電にしろ、スマートグリッドにしろ、中身はよく分からないけど良さそうというイメージを持ちますね。
ソフト○ンクの「スマート値引き」には少し狙いが外れた感がありますが、単に値引きとするより受け入れられ易いと思います。


私も試しに見積に書いてみようかな。きっとアホかと言われます。

かといって置き換えた無駄のない値引き、も変ですね。

 

カタカナ語の特性

ここでカタカナ語の特性の一つをご紹介します。


カタカナ語はたくさんの受け手がいると良い印象となり、受け手が少ないほど悪い印象となります。

 

その原因は外国の物=先進的で格好いい!という明治維新時代の刷り込み思想が起因しています。

 

私の仮説ですが、脳は自分以外に向けられた言葉を反射的に処理します。

カタカナ語の場合、上の刷り込みです。

 

一方で自分に向けられた言葉は、脳の他に大和魂が反応します。

そして、それは可笑しいだろうという反応になるのです。

 

外からだとよく分かる

実は、海外の方が大和言葉の良さに気付き始めるという奇妙な現象が近年起きており、この刷り込みは今、見直しの兆しが出てきています。

 

岡目八目という言葉の通り、外国の方がよく見える事もあるのでしょう。

今こそ、カタカナ語から奪われた言葉領土を取り返す時です。

 

大和琴